皮膚の乾燥によって肌の抵抗力が低下し、様々な刺激に負けやすい状態です。
治療は、ステロイドの塗り薬を使用することもありますが、最適な量を必要な期間だけ使います。使用方法の詳細をお話ししています。
また、アトピー性皮膚炎を治療する上で、感作アレルゲンを特定する検査として、特異的IgE検査は広く、行われています。
アレルギーの原因となるアレルゲンは多様であることから、当院では「Viewアレルギー39」という採血検査を採用しています。
アレルギー症状を引き起こす主要なアレルゲン39項目を一回で同時測定することが可能です。 アトピー性皮膚炎のみならず、アレルギー性鼻炎などの、原因物質のスクリーニングとして有用です(保険診療)。
【View39の構成アレルゲン】
ハウスダスト
ヤケヒョウダニ
ヒノキ
ハンノキ
シラカンバ
カモガヤ
オオアワガエリ
ブタクサ
ヨモギ
アルテルナリア(真菌=カビ)
アスペルギルス(真菌=カビ)
カンジダ(真菌=カビ)
マラセチア(真菌=カビ)
ネコ(フケ)
イヌ(フケ)
ゴキブリ
ガ
ラテックス
牛乳
卵白
オボムコイド
米
小麦
蕎麦
大豆
ピーナッツ
リンゴ
バナナ
キウイ
ゴマ
牛肉
豚肉
鶏肉
エビ
カニ
サバ
サケ
マグロ
そして何よりも重要なことは、症状が改善しても、常に保湿を心がけるということです。
また当院ではタクロリムス軟膏も治療に使用しております。ステロイドを適宜使用しながら治療をすすめます。
また慢性的に痒みを伴った皮膚症状にはエキシマライトが有効な場合があります。
エキシマライトは、308nmの紫外線を照射して、過剰に反応している免疫を制御する事で治療を行います。
「エキシマフィルター」を使用しているため、人体に有害な短波長域をカットし、効果的かつ安全性に配慮した紫外線照射が可能となっています。
効果には個人差がありますので、照射強度に関しては、診察毎に適切強度を設定し、個々の患者さんの症状に合わせた、最適な治療を行っております。
すでに、治療中の方も、一度当院にご相談ください。