水虫は、カビの一種である白癬菌が、皮膚の角質層に寄生することによって起こる皮膚の病気です。足にもっとも感染が多くみられ、全体の9割を占めます。足に多いのは、靴を履き、足がむれ、菌にとって最適な高温多湿な環境となっているからです。
水虫は以下のタイプがあります。
1. 趾間型(しかんがた)
最もよく見られる型で、足の指の間が白くふやけて皮がむけます。
2. 小水疱型(しょうすいほうがた)
土ふまずや足のふちに小さな水泡(水ぶくれ)ができます。
3. 角質増殖型(かくしつぞうしょくがた)
足の裏、特にかかとの部分の角質が厚くなり、表面がゴワゴワになり皮がむけてきます。
4. 爪水虫(爪白癬:つめはくせん)
足の水虫が爪に徐々に入り込み、爪が白く濁ったり、厚くなり変形したりします。かゆみなどの自覚症状はありませんが、水虫を繰返す原因になります。
家族の誰かが水虫にかかっているからと避ける必要はなく、白癬菌が足に付着してもすぐに発病しません。
足の角質層に白癬菌が入り込むには通常1~2日かかるため、普通に入浴して足を清潔にして、乾燥することを心がけていれば菌が付着しても水虫にはなりません。
当院では毎週火曜日はフットケア外来としており、完全予約制のため待ち時間なく治療を受けることができます。
水虫は、通常は塗り薬で治療しますが、爪水虫になると塗り薬だけでは爪の中になかなか浸透しないため治すことは困難です。 爪の中の白癬菌に薬が到達するには、飲み薬(経口抗真菌薬)がもっとも効果的とされています。
診断方法は、顕微鏡で迅速検査を行います。15分ほど検査に時間がかかりますが、当日結果が判りますので、水虫かも?とお悩みの方は早めの検査をおすすめします。
症状により外用薬や内服薬を処方します。処方薬の種類によっては定期的に採血を行う場合があります。
当院では、すべての患者様用スリッパは、波長253.7nmの紫外線で殺菌消毒をおこなっており、安心してご来院いただけます。